上記は以前にもご紹介した東京都の水元公園で2013年1月23日にチャッピー検出器にiMetry(iPad)を繋げて測定している様子です。明らかにCs(セシウム)があるのがわかります。
チャッピー検出器をご購入された方から設定の方法を教えて欲しいとのお問い合わせがございましたので、本日はその設定方法をご紹介します。
1.設定に必要なもの
1.チャッピー検出器
2.iPad
3.iiMetry 有料版 850円のダウンロード
又は弊社販売iPhone用接続コード+FOSTEX ボリューム・コントローラー PC-1e(B)
iMetryはガイガーボットに比べゲインが低めですので、弊社発売のiMetry用のコード
をご購入して頂くか FOSTEX ボリューム・コントローラー
PC-1e(B)でゲインを絞る必要が
あります。
5.携帯電話用充電器(リチウムイオンポリマ)
チャッピー検出器に電源を供給します。
注意しなければならないことはチャッピー検出器の使用電流は非常に少ない
為、充電器の機種によっては使用していないとみなされて、1-2分で電源供
給をストップしてしまうものもあります。
(写真のILAU-SPC04P(2200mAh)は問題なく動作します。)
チャッピー検出器とは付属のUSBケーブルで接続して下さい。
6.セシウムに汚染されている土壌等+KCl若しくはやさしお
上記が揃いましたらチャッピー検出器と携帯電話用充電器をUSBコードで繋ぎ、チャッピー検出器とiPadを iMetry用接続コード 又はiPhone用接続コード+FOSTEX ボリューム・コントローラー PC-1e(B) で繋いで下さい。
*コードを接続する時は先が4つ分かれている側がiPad側ですのでご注意下さい。
*FOSTEX ボリューム・コントローラー PC-1e(B)を接続する場合はinput側にiPad,output側にチャッピー検出器 と逆に繋いで下さい。
接続終わりましたら、チャッピー検出器に土壌とKCl等を近づけて下さい
2.iMetryの設定
iMetryのソフトを立ち上げ、センサー設定画面に移って下さい。
センサー設定画面
センサー名をチャッピー検出器として入力
センサー種別 iMetry として
追加を押します。
パラメータ検出パラメータ変更
で計測開始 線源を近づけた状態でノイズとパルスを見極め、
しきい値を決めます。
初期値は200と出てきますが今回は430に設定しました。
詳細設定等は取り敢えずいじりません。
波高分析
波高分析のモードに移り 開始ボタンを押します。
しばらくパルスが溜まってきたら
グラフの起点の変更ボタンを押し
グラフ起点の最大値を変更し、Csがやや左、K-40と思われるところを右側に来るように合わせま
す。(ここでは14230)
エネルギーキャリブレーション
更にスペクトルがよく見えるようになったところで
エネルギーキャリブレーションを行います。
エネルギーキャリブレーション変更のボタンを押します。
まずは、わかりやすいK-40、Cs-134の上(795.83keV)あたりを入れてみましょう。(2ヶ所以上必要です。)
単純に p.hのところに iMetryに表示される数値を入力します。
10170 p.h=1460.75keV (K-40) 5639 p.h=795.830keV (Cs-134)
といった感じです。(写真では4ヶ所入れていますが)
確認ボタンを押すと一次関数のグラフと式が出てきます。
この式は@mikage氏の放射線スペクトル表示ツール SPViewerでスペクトルを見るときに使用します。([keV]=0.14502×[p.h.]-14.04765)
戻るを押したら無事設定の終了です。
測定が終了したらファイル名を決め保存しておきます。
放射線量のキャリブレーションは精度の高い空間線量用の測定器を線源から均等の距離に置き数値を合わせていけば簡易校正が可能になると思います。
次回はPCを使わず、iPad単独で@mikage氏の放射線スペクトル表示ツール SPViewerでチャッピー検出器+iMetryのスペクトルを見る方法をご紹介します。
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